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目 次
11月13日 今日は何の日!?
11月13日は、うるしの日です。
日にちの由来は、平安時代に文徳天皇の第一皇子である、惟喬親王が京都の法輪寺に参詣した時に、うるしの製法や漆器の製法を、虚空蔵菩薩から伝授されたという伝説から、その満願の日である11月13日を『うるしの日』として制定されました。
今日はうるしの日にちなんで、うるしについてと、うるしの素晴らしさについてのコラムでご紹介します。
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漆(うるし)ってなんなの!?︎
みなさんの生活においても、よく聞く漆(うるし)とは、一体何なんでしょうか!?
うるしとは、ウルシ科のウルシノキである、漆の木(英語名:Poison oak)や、ブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料ことです。
このうるしは、漆工芸品などに利用されたり、あまり知られていませんが、接着剤としても利用されています。
私たち日本人にとっては、漆塗りの漆器(しっき)などの塗料として、お茶碗などの漆工芸品がなじみ深いものですよね。
そもそも、漆(うるし)の、主成分は漆樹(うるしの木)にの種類よって異なります。
主に、日本や、中国産漆樹はウルシオール (urushiol)という主成分が、うるしの木から採取されて使われています。
例えば、他の国では、台湾・ベトナム産漆樹は、ラッコール (laccol)という主成分、タイやミャンマー産漆樹はチチオール (thitsiol) を主成分としたものが採取されます。
漆は、空気中の酸素や水蒸気に触れて、生漆に含まれる酵素(ラッカーゼ)の触媒作用などにより、温度や湿度を調整することによって、硬化する性質、そう、漆を塗ることによって丈夫で、かたくなるという性質があります。
この性質を使って私たちの生活に欠かせない、漆器などは生まれています。
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漆(うるし)の持つ効果と使われ方は!?
それでは、漆(うるし)を使う方法としてはなにがあり、さらに、使うことによって、どんな効果があるのかをご紹介しましょう。
塗料としての漆(うるし)
うるしを塗ることによって、ツヤが出て輝きが増すばかり出なく、うつわなどの漆工芸品自体に傷がつきにくくなる効果があります。
うるしは、熱や湿気、酸、アルカリにも強く、腐敗防止、防虫の効果などもあり、食器に使われることが一番適していると言ってもいいでしょうね。
用途としては、食器(京漆器や輪島塗りなどが有名)や高級家具、楽器、碁盤や将棋盤などに用いられます。
漆塗りのものは、高価なものに塗られることが多いです。
保管や保存の方法に、気をつけたいことは、うるし自体が紫外線によって、劣化するため、直接紫外線にあたる場所ではなく、保管には暗所での保管によって長持ちします。
接着剤としての漆(うるし)
今では、食器や陶器を高温で焼いてつくられた磁器などの修理方法としての使われ方ですが、江戸時代などには、漆を接着剤として用いることもよく行われました。
例えば、小麦粉と漆を練り合わせて、割れた磁器を接着したり、接着後に赤塗りをほどこし、金粉をまぶす金継ぎという工程で工芸的価値を高めるための方法などもあります。
漆(うるし)の色って!?
うるしの色と言えば、日本の伝統的な漆器の色出あれば、黒(黒色)と朱色(赤色)ですが、それ以外にも色はあります。
もともと、うるし自体は、樹液から採られるので、無色透明に近いものですが、黒であれば、酸化鉄粉や煤、朱漆には弁柄や辰砂などが顔料として使われ色付けされます。
江戸時代などの昔からの方法では、黄色の黄漆(透漆に石黄を加えたものが顔料)と、青色(見た目は緑)の青漆(黄漆に藍などが顔料)、金色の白檀塗(金箔の上に透漆を塗り、金属光沢のある赤金色になるという技法)などの色もあります。
また、漆塗りの技法である、潤朱(うるみ)漆は、半透明な透漆に弁柄を用いて、焦げ茶色系統(栗色から小豆色までなど)を出すことも出来ます。
ただ、現代では、酸化チタン系顔料(レーキ顔料)などの登場により、赤と黒以外の色もかなり自由に出せるようになりました。
この漆塗りの色付けを使用して、ベトナムには、漆で絵画を描く『ソンマイ』と呼ばれる独自の芸術絵画もあります。
このうるしを使えば、色付けも、塗料として使うことでも物を丈夫にしてくれる上に色々な使い道があるんですね。
漆(うるし)ってカブれるの!?
漆(うるし)の木や、うるしに直接触るとカブれるということをよく聞きます。
ただ、漆塗りの漆器でカブれるということはまずありません。
一般的に、かゆくなったり、カブれる原因は、漆の木が持っている、ウルシオールによるアレルギー反応によるものです。
弱い人は、木に近づいただけでもカブれる人はいるとも言われています。
アレルギー反応なので、強い人も弱い人もいらっしゃいます。
ですが、うるしに慣れさせ、耐性を持たせれば、かぶれにくくなるともされており、職人のかたなどは、人為的にカブれさせるようなこともされる場合があるようです。
しかし、うるしにかぶれた場合、、ワラビの根を煎じた汁、煮た沢蟹の汁、硼酸水などを患部に塗る民間療法などはあるものの、決まった効果的な薬などもないため、何もないのであれば触れたり近寄ったりすることは避けた方が良いと言われています。
注意しましょうね〜!!
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今日のミライポインツ!!︎
今日は、漆(うるし)についてのコラムでした。
日本の伝統工芸品の漆塗りの食器は、本当に綺麗ですよね。
あのなんとも言えないツヤや形、色は本当に日本の食文化を豊かな心にしてくれる昔ながらの高級感を感じてしまいます。
若い頃は、洋食器の方が好きでしたが、和食器も好きになってきました。
ただ、やっぱり奥が深いもので、まだまだ選ぶセンスも知識も足りないと、気持ちは嘆くばかりです。
やっぱり、日本人としては、『和』にはじまり、『和』に立ち返っていくもんなんやなぁと感じる今日この頃です。
今日の毎日の記念日は何の日か、スピーチや、朝礼の話のネタなどにお使いください。
それではまた〜!!
新しい1日をミライグラフで!!