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目 次
2月21日 今日は何の日!?
2月21日は、1988年のこの日、音楽メディアとしての8センチサイズのシングルCDが、日本国内で初めて販売された日です。
今日は8センチCDについてと、それがなぜなくなっていったのかについてのコラムです。
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8センチCDってなの!?︎
私の世代では、当たり前だった音楽メディアとしての、シングルCDの8センチCDですが、若い世代の方は、もうご存知でない方もいらっしゃるかもしれません。
ですので、先に簡単にご説明しましょう。
8センチCD(8cmCDとも書かれる・欧米では、3インチCD (3 inch CD)、略してCD3など)とは、コンパクトディスク (CD) のサイズの規格の一つで、私たちが、いま音楽を聞くときなどに見られるのが、一般的なCDの直径12cmであるのに対して、直径が8cmの小型CDのことです。
現代では、音楽メディアとしての、シングルCD(マキシシングル)のほとんどが、直径12cmCDですが、昔はこの8センチCDでした。
なぜシングルCD用に使われていたのかというと、本来の12cmCDは、内周8cmにデジタル音声、外周4cmにアナログ映像を記録したCDビデオ (CDV) という規格がありました。
この内周部分のみを、音楽メディアとしてだけの、単一のオーディオディスクとしたのが8センチCDです。
そう、一般的な12cmCDと比べても、コンパクトになって、さらには、CD自体の本体が小さくなることで、原価も安くなるという考え方で作られました。
8センチCDはどうしてなくなったのか
コンパクトでいい感じな8センチCDですが、なぜなくなったのでしょうか⁉︎
メディアの容量が小さ過ぎた
8センチCDのメディア容量は、当然ですが、12センチCDと比べても小さく、長くても30分程度も音楽が入りません。
当時の8センチCDには、だいたい3曲程度が収録されていました。
シングルCDが、よく売れた時代は、この8センチCDの容量でも十分でしたが、12センチCDの方が、より付加価値をつけるという意味合いでも、マキシシングルとして、多くの曲を聴けたり、その他の映像などメディア要素も加えられるというところからも、12センチCDにとって変わられたと言えるでしょう。
生産量の割合が少なかった
上にも書いたように、シングルが良く売れた時代には、当然ですが、12センチCDに比べて、小さい8センチCDの原価も製造コストも、まだ、良かったかもしれませんが、マキシシングルにとって変わられたことや、12センチCDの需要の方が、音楽メディアに関わらず、CD-ROMなども含む生産量に比べると少なく、小さくても製造コストや、トータルのコストが高くなってしまったため、減少傾向となっていきました。
ケース形状の問題
小さいことによって、12センチCDとのケースの形状の違いから、音楽CDショップなどにも並べにくかった点も理由の一つにあげられます。
さらに、シングルCDのケースは、CDの下部をプラケースで止め、上部は薄い紙製のジャケットで貼り付けられた形状であったこともあり、傷や損傷の原因にもなりました。
8センチCD対応プレイヤーがなくなった
8センチCDの音楽などの記録方式は、普通の12センチCDと同じですが、この8センチCDも対応するプレイヤーでないと、物理的に装填ができません。
最近のプレイヤーは、対応できる物がほとんどなくなってしまっているのではないでしょうか。
対応プレイヤーでない場合(スロットイン方式や、垂直トレイ方式)は、上の写真のようなドーナツ型の外周アダプタをつけて、12センチCDと同じサイズすることで、非対応プレイヤーでも再生出来るプレイヤーもあります。
これは、8センチCD自体が減少したことで、非対応のプレイヤーが、当たり前になってしまったんですね。
ただ、この8センチCD対応プレイヤーは、音楽CDが発売された当初も対応出来ないものも多くあり、8センチCDの普及と共に対応が当たり前になりました。
しかし、減少傾向にともなって、対応するプレイヤーも再びなくなっていきました。
今の8センチCDに対応出来ないプレイヤーでは、上に書いたように物理的に装填出来ないこともあり、故障の原因となるので気をつけましょうね。
これらの要因から、8センチCDはなくなっていきました。
今日のミライポインツ!!︎
今日は、8センチCDについてと、なくなった原因についてのコラムでした。
最近では、8センチCDどころか、12センチCDをプレイヤーに入れて音楽を聴く時代でもなくなって来ています。
CDバブルと言われた、1990年代ど真ん中を生きた私にとっては、ちょっと寂しい気持ちになってしまいます。
これからは、音楽をダウンロードする時代に、完全に変わって来ていますが、こんな時代もまた変わっていくのでしょうか。
今日の毎日の記念日は何の日か、スピーチや、朝礼の話のネタなどにお使いください。
それではまた
新しい1日をミライグラフで!!